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「木と人」商品開発プロジェクト-始動-

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こんにちは。ウッドリンクの澤田です。

「木と人」を日本全国、そして世界へ広げたいという想いを込めて発足した商品開発プロジェクト。今回はプロジェクトの取り組みについて、発足の経緯から現在に至るまでをお話しします。

発端は製造過程で出る「木と人」の端材を有効活用できないか?ということから始まりました。端材は業者に引き取ってもらい再利用をしているものの、こんな良い物を使わないのは勿体ないなと端材置き場を見ていつも感じていました。

「木と人」の商品の一つである、高周波接着でつくった国産杉のフリー板は長手方向に継ぎ目がなく、無垢一枚板に次ぐ自然に近い仕上りで、最長3,950㎜まで製造が可能。無垢材よりも扱いやすく、集成材よりも自然に近い自社オリジナルの商品です。何よりも見た目が美しく、自然の木目や節がアートに見える素材です。
住宅ではカウンターやテーブルの天板、キッチンカップボード、洗面化粧台などオーダーカットしてオリジナルの造作家具として利用いただいています。

このオーダーカットの段階で出るのが端材です。端材と言っても見た目も綺麗ですし、何か小さい物なら作れるのではないかという想いがあふれ、プロジェクトを発足しました。そして端材を使った商品開発を検討することになりました。

まずは何をつくるかの案出しから始めました。
過去に端材を使ってDIYワークショップや親子で楽しめる木育イベントを企画したことがあり、その時の講師、木工家具作家さんのbibibi(ビビビ) 福江様に端材でつくれる小物の試作品をいろいろ作っていただきました。素材そのものを活かせることをコンセプトに、小物入れ、木のキャンパス、額縁、トイレットペーパーホルダー、サイドボード、まな板、トレー、一輪挿し、掲示板、時計など、その数なんと20種類以上。約半年間の期間を経てたくさんの作品を考案いただいたものの、そもそもこのプロジェクトの目的は何なのか?端材で作った商品を誰に届けたいのか?使いたいと思ってもらえるのか?など、疑問が日に日に大きくなり、プロジェクトは迷走し始めていました。


そんな中、今一度このプロジェクトの目的や意味をもう一度整理する時間をつくり、メンバー全員で考えてみました。

  • 目指すビジョン
    すべての人へ、木とともに暮らす歓びと安らぎを届ける
    木を使うことは森を守ること→循環型社会の実現(森林循環に貢献)
    日本の自然(精神性)を世界へ届ける

「木と人」のコンセプトの一つに「上質である」ことを掲げています。上質とはそのものの品質が上等なことであり、品質が優れていることを意味します。上質な木を使った木の手触り、美しさ、そしてどんなシーンで活躍できるのか、たくさんの方々に使っていただき結果、森を守ることに繋げることを目標にこの度6月末にMakuake(クラウドファンディング)プロジェクトに出展させていただくことになりました。

端材でいろいろな試作品をつくってみて気づいた目的の本質はプロダクトを限定せず、「木と人」のフリー板を様々なプロダクトに使ってもらうことによって、「木と人」をより多くの方に使っていただくことだと全員一致で納得できました。
そして、まずはいろんな人に「木と人」のフリー板に触れていただくこと、端材を有効活用することを念頭に今まで試作した小物商品の中から「木の黒板&黒板消し」に決定しました。

「上質な木材がもたらす至高の住環境をお客様にお届けする」ことが私たち「木と人」の役割であり、「国産材の魅力を発信し需要を創出することで森林循環に貢献する」ことが、木に携わる私たちの使命です。

過去ブログでは「木と人」が目指す持続可能な森林利用・木材利用と、一人ひとりができる環境貢献の取り組みや「木と人」が国産材を扱う理由についてお話ししています。
よろしければご覧ください。

私たちプロジェクトメンバー及び製造協力してくださる、もく遊りんさん、bibibiさんと一緒にたくさんの方々に「木と人」に触れていただけるよう、そして私たちの想いを伝えられる取り組みにしたいと思います。