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暮らしに木を取り入れよう~合言葉はウッド・チェンジ~

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こんにちは。ウッドリンクの多賀です。

突然ですが、「木の日」がいつか知っていますか?
今年はもう過ぎてしまいましたが、10月8日は「十と八」で「木」の日でした。また毎年10月は木材利用促進月間と定められています。
知らなかった方が多いのではないでしょうか。テレビで取り扱われることもなければ大々的なイベントがあるわけでもないので、当然と言えば当然です。
木を使った素敵な商品はたくさんありますが、「木材利用促進」という目的とは上手く結びついていないように感じます。「脱炭素を目的とした省エネ」が世間的に広まってきていることと比べると、明らかに世間の認知が追い付いていません。
今回は国が力を入れているウッド・チェンジという取り組みをご紹介します。「木を使う」ことの意義を知り、どのような事例があるのかを見て、行動に移すための機会となれば幸いです。

<1>ウッド・チェンジとは~木を使う意義を知ろう~
<2>ウッド・チェンジの事例~木のある空間を見てみよう~
<3>身の回りのウッド・チェンジを~生活に木を取り入れてみよう~

<1>ウッド・チェンジとは~木を使う意義を知ろう~

日本の林業の現状を変えるためには、国産材の積極的な利用が必要であることは、これまでのブログでもお伝えしてきました。
「伐って、使って、植えて、育てる」という循環を促進させることで、日本の森林・林業の活性化、環境保全・脱炭素社会の実現や森林の公益的な機能の発揮へと繋がります。
ですが、「使う」の部分がまだまだ足りていません。そこで林野庁では、木材利用の意義を広め、木材利用を拡大していくための国民運動としてとして平成17年度から「木づかい運動」を展開しています。ウッド・チェンジはその一環で、見の回りのものを木に変える、木を暮らしに取り入れる、建築物を木造・木質化するなど、木の利用を通じて持続可能な社会へのチェンジを呼びかけるプロジェクトです。

引用:木づかい運動でウッド・チェンジ!(林野庁)

木材業界では最近よく耳にするようになってきましたが、一般の方にはまだまだ馴染みのない取り組みだと思います。「木を使うことは良いことだから、木を使ってください」といきなり言われても、意義だけではなかなか行動に移すところまではいきませんよね。
ではどんなウッド・チェンジがあるのか、ウッド・チェンジの事例を見ていきましょう。

 

<2>ウッド・チェンジの事例~木のある空間を見てみよう~

ウッド・チェンジで最も期待されているのは、木材の使用量が多い中規模ビルや・高層ビルの木造化です。
しかしこれらは技術的にも実験段階のものが多く、一部の事業者の取組みに留まっており一般的に広まっているものではありません。
そこで今注目されているのが、内装における木材利用です。近年では、病院や学校などの公的施設から、ショッピングモールや飲食店などの商業施設に至るまで、「内装の木質化」が進んでいます。
目に見える部分に木を使った空間は、温もりや癒しを与えてくれるなど他の素材にはない魅力があります。
また落ち着くと感じる人が多いことから、ホテルの内装に使われることも増えてきています。

◆ホテルの内装(ザロイヤルパークキャンバス札幌大通公園)
北海道札幌市にある「ザロイヤルパークキャンバス札幌大通公園」は、北海道産木材を使用した国内初の高層ハイブリット木造ホテルです。構造材に使用する木材量は国内最大規模、ラウンジや客室の内装も木質化されています。9~11階のキャビンフロアの客室は、木造の柱梁のない箱状空間となっており、木に囲まれた山のキャビンで過ごしているかのようで、「北海道の木でつくられたホテルに泊まる」という体験が印象に残るホテルです。

 

◆住宅の内装
住宅の内装に使われた素敵な事例も多くあります。
木質内装は新築住宅だけではなく、マンションの内装リノベーションにも使われています。

木の家を眺める動画 https://love.kinohei.jp/room_tour/index.php

 

◆家具・雑貨
木製というと、素朴な印象の製品を思い浮かべる方もいると思いますが、最近はスタイリッシュで、機能性も高い製品が世にでています。
手っ取り早く良い製品を探すのであれば「ウッドデザイン賞」を受賞した製品を探してみてください。
ウッドデザイン賞は、木の良さや価値をデザインの力で再発見できる製品や取り組みに対し、特に優れたものを表彰する制度です。2015年に設立されたこの賞の受賞作品は年々レベルが上がっており、ただ単に木を使っているのみではなく、カーボンニュートラルやSDGsといった時代の要請にこたえる作品となっています。

引用:ウッドデザイン ベスト・プラクティスブック(一般社団法人日本ウッドデザイン協会)

ウッドデザイン賞 https://www.wooddesign.jp/

ウッド・チェンジの事例を見て、木のある空間に興味は持っていただけたでしょうか。
最後は実際に行動に移す段階です。この行動こそが、日本の森林を守るためのアクションとなります。

 

<3>身の回りのウッド・チェンジ~生活に木を取り入れてみよう~

これから家づくりを行なう、リフォームを検討しているといったタイミングであれば、自宅の内装に木を取り入れることをお勧めします。木ばかりの空間はうるさくて好みじゃないという方は、床だけ、床と天井だけなど、部分使いも可能です。天然木の持つ温かみや特有の香りで、きっと癒しの空間になってくれると思います。
そんな予定はないという方には、木に触れる旅をお勧めします。木を使った素晴らしい建築物を訪れたり、ホテルに泊まること、これもひとつのアクションです。

木と過ごす旅へ。 https://travel.rakuten.co.jp/movement/area/woodchange_2022/

もちろん木を使った家具や雑貨の購入も、気軽にできるウッド・チェンジのアクションです。
身近なものから意識して木を使った製品に変えてみることで、林業への貢献になるだけではなく、生活にも潤いを与えてくれることと思います。

ウッド・チェンジの取組みは、製造側の想いだけでは進んでいきません。
消費者側が「木製品を選ぶ」「木を使った建物に訪れる」など、「木を選ぶ」ことを続けていくことが大切です。
「木を使った建築物や製品が選ばれる」社会になれば、林業だけではなく日本の産業もさらに発展することでしょう。

<まとめ>

ウッド・チェンジという取り組みを通して、木を使うことの意義、実際に使った事例を紹介しました。
木の内装材の採用や木製品の購入だけではなく、木を使った建築物やホテルを訪れることも、ひとつのアクションとなることから、気軽に始めることができます。これを機に生活に木を取り入れてみてはいかがでしょうか。

「木と人」では、国産木材を使用した内装材や、オリジナル家具を製造・販売しています。
木の風合いが感じられる無垢材の家具は、肌触りが良く、集中力を高める効果もあるのでオフィス家具としてお勧めです。ありふれた印象になりがちなオフィスに取り入れていただくことでアクセントにもなります。
もちろん住宅用の家具としてもお使いいただけますので、気になる方はお気軽にお問合せください。